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スローモーション動画で速度を計算する仕組み
動画で速度を測る仕組みは、小学校の理科で習った公式そのままです。速度 = 距離 ÷ 時間。動画では、時間は「何コマ目か」でわかります。1秒間に240枚撮る動画なら、1コマは1/240秒です。
計算例
240fpsで撮った動画で、ボールがA地点からB地点まで進むのに100コマかかり、AとBの間の距離が16.8mだったとしましょう。
- かかった時間 = 100 ÷ 240 = 約0.417秒
- 速度 = 16.8m ÷ 0.417秒 = 約40.3m/s
- km/hに直すと 40.3 × 3.6 = 約145 km/h
スローモーション動画の落とし穴
スマホで撮ったスローモーション動画は、2つの形式で保存されることがあります。
- 元のハイスピード動画:実際に毎秒240枚で撮影され、その情報がファイル内に残っています。いちばん正確です。
- スロー再生用に変換された動画:240fpsで撮ったものを30fpsに引き伸ばして保存した場合、ファイル上は30fpsに見えます。このとき30fpsで計算すると、速度が8分の1になってしまいます。
そのため、スローモーション動画を測るときは「何倍スローで再生されているか(倍速)」を必ず合わせる必要があります。Web測定ツールには、この倍速を補正する設定があります。
SNSに上がっている動画はなぜ不正確なのか
- 再エンコード:YouTubeやTikTokなどにアップされる際にフレームが間引かれたり合成されたりして、実際の撮影fpsより低くなることがよくあります。
- 編集:途中でシーンがカットされていたり、速度が変えられた区間があったりすると、時間の計算が狂います。
- 画面録画:ほかの動画を画面録画すると、同じ場面が複数のコマに繰り返し保存されることがよくあります。
こうした動画で測った値は「おおよその推定値」と考えるのが妥当です。正確な記録が必要なら、自分で元の動画を撮って測るのがいちばんです。
距離がわからないとき
距離がわからない場合は、画面内のサイズがわかっている物を物差しとして使えます。たとえば野球ボールの直径は約7.3cm、テニスボールは約6.7cmです。ボールが画面上で「ボール何個分」動いたかを数えれば、おおよその速度が求められます。ただし、ボールがカメラに近づいたり遠ざかったりすると大きさが変わるため、誤差が大きくなります。